2020.06.30

渡邉彩香、大器の復活V。涙の裏には
最大の武器が生んだ苦悩があった

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images/JLPGA提供

 2016年のリオデジャネイロ五輪出場が、彼女の何より叶えたい夢だった。

 2015年には、ヤマハレディースオープン葛城、樋口久子 Pontaレディスとシーズン2勝を飾って、賞金ランク(6位)は日本人トップに立った。2016年もシーズン開幕から結果を残し、世界ランキングを上げていった。しかし、あと一歩まで迫っていた五輪代表を逃すと、以降、つらいゴルフ人生を送ってきた。

 ツアー優勝からは遠ざかり、予選落ちする機会が増えて、年間の獲得賞金は下降線をたどっていった。得意のドライバーさえキャディバッグから抜いたこともあった昨季、賞金ランキング115位となって、2018年シーズン(賞金ランク55位)に続く年間シード喪失となった。

 それでも、昨年末のQTで19位となり、何とか今季ツアーの出場資格を得るや、遅れに遅れた開幕戦、アース・モンダミンカップ(6月25日~29日/千葉・カメリアヒルズCC)で、鈴木愛とのプレーオフを制した。

 渡邉彩香が涙の復活を遂げ、5年ぶりとなる通算4勝目を飾った。

アース・モンダミンカップを制した渡邉彩香