【木村和久連載】優秀なコーチが力を発揮する環境を日本で築くには? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 日本のゴルフコーチの育成は、本当に遅すぎます。でも、今からでも遅くはありません。連盟や協会、あるいは国費を使って、優秀なレッスンプロを10人くらい欧米に留学させましょう。そして、コーチ学を学ばせて、日本にもナショナルアカデミーを創設させるべきです。

 そうすれば、日本のゴルフ界というか、育成、指導の環境もガラッと変わるんじゃないですか。いまだ「あんた、何勝したの?」「オレより上なら、話を聞くわ」じゃ、なんだかなぁ~ですから。

日本のゴルフ界にも、優秀なコーチがどんどん出てくるといいのですが...日本のゴルフ界にも、優秀なコーチがどんどん出てくるといいのですが...
(4)個人でコーチを雇うのは大変
 プロ選手が個人でコーチを雇うといっても、タイガー・ウッズが雇う場合と、日本人選手が雇う場合とでは、話がまったく違います。日本人選手が雇う場合は、ギャラに限りがありますから。

 しかも、お金を払っているのは選手であり、コーチは雇われているほうの身。そうなると、選手に気を遣うというか、スポンサーである選手の言うことを聞かざるを得ません。だから、意見が合わないと、すぐにコーチは首になってしまうのです。

 とくに個人競技のゴルフは、これが問題なのです。

 その辺、チームスポーツとなると事情が違ってきます。

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