渋野日向子が示した新たな決意。
賞金女王へ再び「奇跡」は起こるか
2019年の日本女子プロゴルフツアーは、大王製紙エリエールレディス(11月21日~24日/愛媛県)と、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月28日~12月1日/宮崎県)の残り2試合となった。
注目は、賞金女王争いだ。
可能性を残しているのは、鈴木愛、申ジエ、渋野日向子の3人。なかでも、俄然優位なのは、先の伊藤園レディスで史上2人目の3週連続ツアー優勝を飾った鈴木だ。今季7勝目を挙げて、賞金ランキングのトップに躍り出た。
鈴木の獲得賞金は、1億4422万5665円。賞金ランキング2位の申ジエとは774万8470円差、同3位の渋野とは2431万1351円差をつけている。決して小さくない賞金差と、現在の調子を考えれば、鈴木が2年ぶり2度目の賞金女王の座に就く可能性はかなり高い。
とはいえ、申ジエと渋野のチャンスが消えたわけではない。大王製紙エリエールレディスの優勝賞金が1800万円、さらにLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの優勝賞金は3000万円と高額ゆえ、それぞれのトーナメントで結果を出せば、申ジエはもちろん、渋野にも逆転の目はある。
とくに全英女子オープン優勝後、一躍ゴルフ界のヒロインとなった渋野への期待は大きい。その後も、デサントレディース東海クラシックで劇的な逆転優勝を飾ったこともあって、さらなる"奇跡"を望む声は小さくない。
残り2戦、渋野日向子はどんな戦いを見せてくれるのだろうか だが、渋野が逆転女王を果たすには、2連勝か、それに近い結果が求められる。そのハードルは、とてつもなく高い。
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