【木村和久連載】ベストシーズンが激減。ゴルフをいつ、どう楽しむ? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 3月は気候的には十分にプレー可能ですが、花粉症のシーズンです。最近、私も花粉症らしい症状が表れ、鼻水が出るように......。今までは何がつらいのかわかりませんでしたが、ようやく人の気持ちがわかるようになりました......って、遅いよ!

 4月になって、やっとベストシーズン到来。これが、せいぜい5月いっぱいまでですかね。

 6月は梅雨です。誘われれば行きますが、自ら積極的に行こうとは思いません。特に今年の梅雨は長かったですしね。雨の中だと、メガネは曇るし、合羽を着てのプレーは難儀だし......結果、スコアもイマイチです。梅雨のゴルフは本当に楽しくありません。

 そこから、7月は梅雨明けの猛暑。8月も同様です。そして、9月は残暑と長雨の季節。とても、ゴルフを楽しめる時期ではありません。

 となると、10月から11月までが秋のトップシーズン。その後、12月は年末ですから、師走でゴルフどころじゃありません。だから、今や忘年コンペは11月にやるところが多いです。12月にやったとしても、せいぜい初旬ですか。

 昔は12月になると、忘年コンペばっかりだったのに、今は生活がシビアなのか、優雅な「忘年&クリスマスコンペ」なんて聞かないですし、誘われもしません。

 このとおり、今やゴルフのベストシーズンは、4月、5月、10月、11月のたった4カ月しかないことがわかります。

 もちろん、がんばれば1年を通じてゴルフはできますが、そこまで通年でやってしまうのは、昭和の感覚かもしれません。

ゴルフのベストシーズンって、どんどん減っていますよね...ゴルフのベストシーズンって、どんどん減っていますよね... ただ、通年でゴルフをやると、1年はあっという間に過ぎていきます。これは、メンバーシップのゴルフ倶楽部に入会するとよくわかります。

 ゴルフ倶楽部に入会すると、まず1年間の予定が記された手帳を渡されます。月例やクラチャン(クラブ選手権)予選、理事長杯や新年杯に、ラストコール杯ね。私も昔はメンバーだったので、こういうスケジュールはよく見ていました。すると、「毎月、最低1回は顔を出さなきゃ」って思うわけです。そうしてラウンドを重ねていると、すぐに1年が経ってしまいます。

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