【木村和久連載】ゴルフと車の運転。その引退時期を考察してみる (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 さて、これをゴルファー目線でとらえますと、免許返納の時期がゴルフの引退の時期と重なりそうです。

 というのも、ゴルフを継続してやっていれば、判断能力、機敏性、運動神経、動体視力などが維持され、車も運転できるのではないか、逆にゴルフをやめると、機敏性や集中力が劣り、車の運転も鈍くなってしまうと思うからです。

 今後、ゴルフと車の運転をやめる時期はほぼ同時にやってくる――そう覚悟しましょうか。

 一方で、車の運転をしてコースに行き、さらにラウンドをこなすとなれば、大いなる問題があります。

 それは、過労運転です。

 実は、道路交通法の罰則規定には過労運転の項目があります。冷静に考えてみて、早朝に車を1時間運転して、それからゴルフをやって、また渋滞を含めて1時間半運転して......という行為は、どうみても過労運転でしょ。特に帰り道に関しては。

 たまたま事故に合わずに家に帰ってくるから、過労運転に気づかないだけ。途中検問があって、疲労度検査があれば、罰則にひっかかる可能性はかなり高いですよね。まあ、そんな検査は聞いたことがないので、現実的にはないことなんですが......。

 そこで、過労運転防止策を考えてみます。

(1)疲れたら寝る
 過労運転が起きるのは、だいたいゴルフの帰り道です。帰り道、眠たくなったら、サービスエリアや道の駅、あるいはコンビニとか、駐車場があるところにすぐ立ち寄って休むこと。それが、重要です。

 ただ、運転席でそのまま寝ると、案外寝づらいもの。かといって、フルフラットシートにして寝ると、そのまま朝まで寝てしまいそうで......となると、これまた大変です。

 とりあえず、シートを倒して、スマホの目覚ましを2時間後ぐらいにセットして、ひと休みするのがよろしいかと思います。

(2)目覚ましグッズの活用
 ドリンクやガムなど、そうした類いの商品はたくさん出ていますから、使えるものは使いましょう。

 加えて、車内のBGMを、あえて自分の嫌いな音楽にする手もあります。ムカムカして、眠気も吹っ飛びます。とはいえ、それが静かなクラシックだったりすると、かえって眠気が増してしまうかもしれないので、ハードなものがいいでしょうね......。

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