【木村和久連載】ゴルフ会員権、今こそ買うべきか、買わざるべきか (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

◆ゴルフ会員権を「買う」派の言い分
・昔もメンバーだった
 過去に、南総カントリークラブ(千葉県)と鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)の会員だったことがあります。そうした中堅コースは、今が底値です。入会金などの損失はあるものの、預託金部分はさほど目減りせずに戻ってくる状況と言えます。

 そして、当時1450万円で会員権を買った南総CCは、今なら250万円程度で買えます。ならば、チャンスじゃないか、という考えです。

 同様に、どこの中堅コースも軒並み安くなっています。バブルの頃、入ることすらできなかった銀座の高級クラブに、今や短パン、ビーチサンダル姿でのし歩ける――そんな気分でしょうか。

・個人的に察する不況底打ち感
 バブル崩壊に始まり、リーマンショックと続いた負のスパイラル。それに続く出版不況......そのなかでも、ようやく仕事を立て直して、反転攻勢に出られる状況になりました。だから、どこぞのメンバーになってもいいのかな、と。

 本来、余剰資金は老後の蓄えにすればいいのに、そういうとこだけ、なぜか江戸っ子気質で、持ち越さないのよ。本当は、東北生まれなんですが......。

・友だちがみんなメンバーに
 周りのゴルフ友だちがみんなメンバーになって、楽しいゴルフライフを満喫しています。だから、そういう仲間に入って、「じゃあ、今度はうちのコースにも、ぜひおいでください」みたいなことをやりたいじゃないですか。

 そんな見栄のために、200~300万円を払うのか。悩みどころです......。

・狙い目のコースがある
 過去2回、メンバーになってわかったことがいろいろとあります。そこそこ自慢できるコースじゃないとダメ、ということ。会員権は見栄の産物だから、これは仕方がないことです。

 また、家から近いコースか、リゾートがいい、ということ。でも結局、近場のコースは高額で手が出ませんから、狙いを絞るなら、名門リゾートコースとなります。

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