松山英樹が今年も世界トップ3の快挙。充電OKで最終戦へ期待が膨らむ (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 未勝利の今季は、メジャー最終戦の全米プロ選手権を終えた時点で、松山のフェデックスカップ・ポイントのランキングは88位だった。メジャー大会からの連戦で臨んだウィンダム選手権で11位に入ると、ポイント76位に浮上。そしてプレーオフに突入してからも、初戦のザ・ノーザントラストで15位に入って、ポイント58位まで順位を上げた。

 さらに、プレーオフ第2戦のデルテクノロジーズ選手権では今季最高タイとなる4位でフィニッシュ。ポイント28位まで大きくジャンプアップすると、プレーオフ第3戦のBMW選手権でも15位と粘って、ポイント27位を保持して最終戦に駒を進める30位以内を死守した。

 ちなみに、2015年に総合優勝を飾ったジョーダン・スピース(アメリカ)は、ポイント31位でツアー選手権の出場を逃している。それほどの難関を突破した松山は、改めて立派だと思う。

 最終戦に進んだ30名のポイントは、ここで一度リセットされる。リセットされた配分ポイントは、1位の選手が2000ポイント、2位が1800ポイント、3位が1520ポイント、4位が1296ポイント、5位が1280ポイント、6位が1120ポイント......といった形で、事前に決められたポイントが30位まで振り分けられ、計算上、必ず全員にボーナス1000万ドルを獲得するチャンスがあることになっている。

 とはいえ、この最終戦で優勝した瞬間に総合優勝が確定するのは、上位5名。プレーオフ初戦、2戦目と連勝を遂げたポイント1位のブライソン・デシャンボー(アメリカ)、2位のジャスティン・ローズ(イングランド)、3位のトニー・フィナウ(アメリカ)、4位のダスティン・ジョンソン、そして5位のジャスティン・トーマス(アメリカ)だけで、あとの25名は優勝しても、ポイント上位選手の結果によって総合優勝できるか否かが決まる。

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