ウッズと若き精鋭が米国選抜入り。今年のライダーカップはたまらない (2ページ目)
そして、米国選抜のキャプテンを務めるジム・ヒューリクが、推薦で指名する4名のうち、3名を発表するのは、プレーオフ2戦目のデルテクノロジーズ選手権が終わった翌日、9月4日だった。
おかげで、プレーオフに臨むデシャンボーの意気込みは相当なものだった。
「(メンバー入りを狙う)そうそうたる面々の中で、絶対にキャプテンに選んでもらうためには、プレーオフで勝利を見せるしかなかった。1試合目に勝っても、『それだけじゃ、ダメかもしれない』――そう思うと、2戦目にも大きなパワーがわいた」
そうして、デシャンボーは実際に2週連続優勝を成し遂げた。
はたして、フューリクは推薦メンバーを発表する際、デシャンボーの名前を一番に読み上げた。次いで、ミケルソン、ウッズの名前が呼ばれ、新たに3人のメンバー入りが決まった。ちなみに、ウッズはチームの副キャプテンも務める。
念願の米国選抜入りを果たしたデシャンボーは、まず「こんなに感動したことはない」と、喜びの声を上げた。
「ここ数週間は、ポイントで(米国選抜の)メンバーに入れなかったことが悔しくて、残念な思いをずっと抱えていた。だけど、それが大きなバネとなった。悔しいということは、自分にそれだけの熱意があるということ。どんなに落ち込んでも、その熱意だけは失わなかった。それが、ふたつの勝利につながったんだと思う」
そんな熱い気持ちを秘めるデシャンボーだが、一方で「ゴルフの科学者」とも言われ、あらゆるデータを駆使して、自らのプレーに取り入れていることで知られる。
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