タイガー・ウッズ復帰フィーバーの中、松山英樹は今季初Vへ予行演習? (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Reiko Takekawa

 2日目は前日のラウンド後の調整がうまくいって、ショットは初日よりも好調だった。前半と終盤にバーディーを重ねて「69」をマーク。スコアを3つ伸ばして順位も33位タイまで浮上し、決勝ラウンドに駒を進めた。

「(2日目は)よかったところもあるし、悪かったところもある。最初と最後のほうがよかったと思います。途中は昨日と一緒で(ショットの)曲がり幅は減ったけど、あまりいい内容ではなかった。ちょっとしたことでうまくいかなかったり、(途中で)意識しているところを忘れてしまったりして、(ショットが)乱れてしまった。そういう状況の中、よくアンダーパーで回れたなと思います」

 3日目は、10番スタートの出だしから3連続ボギーを叩いて、まったく流れに乗れなかった。特に予想を上回る速いグリーンに苦しんだ。ショットも低調だったが、グリーン上でもトータル34パットと冴えず、44位タイに後退した。

「(今日は)話すことが何もない内容。練習場ではいい感じで振れているんですけどね......、思ったようにはいかないですね。『できた』と思ったことが、なぜか(球が)曲がっているということが続いている。どこが悪いのか、わからない状況なので......。それがわかればすぐに修正できると思うので、その悪いところを早く見つけるようにしたい」

 ウッズと同組でラウンドした最終日は、「サンタアナ・ウインド」と呼ばれる強風が吹いて、非常に難しいコンディションだったが、松山はウッズ目当ての大ギャラリーが見守る中で圧巻のプレーを披露。ティーショットは曲がる場面があったものの、小技でしのぎ、この日冴えわたったパットでスコアを伸ばして、12位タイと大幅に順位を上げた。

「(今日は)パッティングに助けられました。(スイングの感触も)フェアウェーにはいっていませんが、内容的にはよくなっているかなと思います。今日(の感触)が一番今後につながりそうな雰囲気があった。明日になったらどうなっているかわかりませんけど、(次に向けて)ちょっと楽しみが増えた」

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