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「イ・ボミは燃え尽きた説」を否定。
2018年はもっと自分に厳しく

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「昨季は、賞金女王になった鈴木愛選手や、(キム・)ハヌル、(イ・)ミニョンがすごくがんばっていました。(それぞれ)練習量もすごかったと聞いていますし、メンタル的にも強さを発揮していましたよね」

 2017年シーズンについて、そう振り返ったイ・ボミ(29歳/韓国)。他の選手の活躍と自らの成績とを比べて語ることで、改めて悔しさが蘇ってくるようだった。

 それも、そのはずである。2011年から挑戦してきた日本ツアーにおいて、2017年シーズンは最も苦しい戦いを強いられたからだ。

昨季は苦しいシーズンを送っていたイ・ボミ昨季は苦しいシーズンを送っていたイ・ボミ 8月のCAT Ladiesで1勝したとはいえ、シーズン4回の予選落ちは自己ワースト。優勝争いできた試合もほとんどなく、賞金ランキングは23位にとどまった。想像以上に心と体が疲弊していて、その姿からは、2015年、2016年と2年連続賞金女王に輝いた面影が完全に消えていた。

 苦悶の表情を浮かべて、イ・ボミが語る。

「いい状態からいきなりすべてがダメになる、という経験は初めてでした」

 そして、彼女はこう続けた。

「全体的な数字を見ると、パーオン率がすごく低くなりましたし、やはりそれは、スイングの感覚が落ちてしまっているのが影響したと思います」

 イ・ボミが言うとおり、2017年のパーオン率は68.1992%(23位)と低かった。ともにランキング1位だった2015年(74.5880%)、2016年(74.4694%)の数字と比べれば、その差は歴然である。

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