【木村和久連載】冬場にゴルフができる、日本列島の北限はどこか? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 けど、風はかなり冷たいです。宮城県の1月と言えば、気温は「マイナスに始まって、マイナスに終わる」という感じですか。もちろん、昼間は3~4度まで上昇することはありますが、風が強くて、とにかく冷たいです。

 風速1mで、体感温度は1度下がると言われています。ですから、気温がプラスでも、体感温度的にはマイナスとなります。

 そうした状況下でのゴルフですから、背中や腰にカイロを張るのはお約束。グローブも両手か、ボールを打つとき以外は、常にミトンみたいな温めるグローブをしておかないとプレーになりません。

 中学校の頃の必需品と言えば、手袋は当たり前。毛糸の帽子か、北海道や東北地方では「耳かけ」と呼ぶ耳あても必須でした。それがないと、耳がしもやけになって大変です。ゆえに、ラウンド中もそれらは欠かせません。

 一方、ゴルフ場の状態ですが、グリーンはカチカチに固まっていることが多く、ボールが乗ったらツツゥ~と転がっていきます。コース側が、夜にはシートを被せておくのですが、効果は限定的です。

 でもやっぱり、ゴルフはそこそこ楽しいですよ。うちの田舎じゃあ、娯楽といったら、釣りと映画、パチンコにカラオケと、やることは決まっています。だったら、ゴルフでもやるか、となるわけです。

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