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全米2位の松山英樹が、全英オープンに向け
異例のスケジュールで臨む

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

「残念ながら優勝はできなかったけれど、今日、いいプレーができてよかった」

 これが、先の全米オープンを2位でフィニッシュした松山英樹の、私が聞いた第一声だった。

全米オープンでは2位と奮闘した松山英樹(左)全米オープンでは2位と奮闘した松山英樹(左) さぞ悔しいだろうと思っていたが、不満足な結果に終わったときの、いつもの声のトーンとはちょっと違っていた。どちらかというと、久しぶりに自分の思ったプレーができたことへの喜びからだろうか、その声からも充実感があふれていた。

 そうか......、結果よりも"どれだけ自分が納得したショット、パットが打てるか"――これが、松山の評価基準だったな、と改めて思い出した。

 今年2月、ウェイストマネジメント・フェニックスオープンでツアー4勝目を挙げたときも、優勝しても「ショットはよくなかった」と不満を漏らしていた。それほど、松山は自らのショット、パットへの基準、それに対する自己評価は厳しい。

 全米オープンでは「65」をマークした2日目、そして強風の中で「66」とその日のベストスコアをマークした最終日の2日間は「最高」のプレーだったと評した。

 とりわけ、初日の「最悪」から「最高!」へと評価が一変した2日目は、ショットが冴え、パットも決まった。久しぶりに好調だったショットは、5戦4勝と快進撃を見せた昨年10月から今年1月以来の、精度の高さだったという。

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