【木村和久連載】アマチュアこそ、試してほしい「短尺ドライバー」 (4ページ目)
確かにクラブは長ければ飛びますが、それだけミスをしたり、曲がったりすることも多くなります。しかもアマチュアの場合、せっかく長いクラブで打っても、腕が縮こまって最大飛距離の恩恵に預かりにくいのです。
本来、スイングアークと言われる「肩の付け根からクラブヘッドまでの距離」が大きければ、それだけ飛距離が出ます。しかし、腕が萎縮してしまっては、意味がないのです。
さて、我々が現実的に短尺ドライバーを使用する際には、どんな心づもりが必要なのか。それは、飛距離に対する"諦め"の境地です。
「曲がらずに200ヤード飛べば、幸せ」
このひと言に尽きます。
だって、飛ばそうと思ったら、かねてから愛用している"エースドライバー"を使えばいいのですから。短尺ドライバーは、飛距離より方向性重視のときの、まさしくスプーンの代用と思ってください。
飛距離勝負より、安定感を高めたほうがいいと思いませんか? ちなみに、短尺ドライバーを試打したとき、飛ばし屋仕様の短尺ドライバーもありましたが、それは重くて、ぜんぜんダメでした。むしろ、ついでに置いてあった女子用の短尺ドライバーのほうが楽に振れて、いい感じでした。たぶん、200ヤードぐらいの飛距離だったでしょうか。それでも、フェアウェーがキープできれば、御の字です。
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