メンタル改善で今季2勝の鈴木愛。日本人賞金女王へ期待が高まる

  • 古屋雅章●文 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

 イ・ボミ(28歳/韓国)が2年連続賞金女王に輝いて幕を閉じた2016年の日本女子ツアー。今季も韓国勢をはじめ、外国人プレーヤーが賞金ランキングの上位に名を連ねたが、賞金ランク3位の笠りつ子(29歳)とともに、日本人プレーヤーで気を吐いたのが、鈴木愛(22歳)だった。

中京テレビ・ブリヂストンレディスで1年8カ月ぶりの勝利を飾った鈴木愛中京テレビ・ブリヂストンレディスで1年8カ月ぶりの勝利を飾った鈴木愛 ツアー本格参戦3年目で、獲得賞金は1億円を突破(1億2493万9506円)。シーズン2勝を飾って、賞金ランク5位という好成績を残した。

 LPGA(日本女子プロゴルフ協会)が発表している公式記録のスタッツには、8つのカテゴリーがある。そのうち、今季は5部門でイ・ボミが1位を獲得したが、残りの3部門のうち、「平均パット数」と「平均バーディー数」で1位になったのが、鈴木だ。

 そうした記録を見ても明らかなように、2016年シーズンの鈴木は飛躍的な進歩を遂げた。一昨年、メジャーの日本女子プロ選手権でツアー初優勝を飾って一躍脚光を浴びた鈴木が、2年の時を経て、ここまでの成長を果たした要因はどこにあるのか、その理由を探ってみた。

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