石川遼、米ツアー復帰に手応え。休養中にも「手に入れたモノがある」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 フェアウェーが狭く、難しいコースセッティングが敷かれた日本オープンにおいて、石川は優勝ラインを「イーブンパーもしくは1アンダー」と見込んでいた。しかし、終わってみれば優勝のスコアは5アンダー。優勝者は松山だった。

「さすがだな、と思います。国内で活躍して海外に出て、活躍してまた戻ってきて、という形は理想だと思う。もっと海外に挑戦する選手が出てきてほしいと、今回は特に感じましたね」

 国内男子ツアーは、女子より10試合以上も少ない年間26試合(海外ツアーとの共催を含む)で、テレビ視聴率も好調とは言えない。長く危機感が叫ばれているのも事実だ。

「観客数が試合によって少ないとか、視聴率が低いとかいうのは、選手の責任だと思う。だけど、英樹のように海外で活躍して、『その選手のゴルフが見たい』と思っている方は、潜在的にたくさんいるんだなということも、今回強く思いました。そういった意味でも、英樹に続きたい」

 2月のPGAツアー、フェニックスオープンで海外2勝目を挙げた松山に水をあけられているものの、挽回の場面はこれから幾度も訪れるだろう。

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