【ゴルフ】イ・ボミをしのぐ実力。チョン・インジ旋風、再び!? (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「すごく頑固な一面があって、どんなことに対しても、まずは自分が理解できていないと納得しない性格です。理解できるまで質問し続けるので、(私に)説明する人は最後には嫌気が差してしまう方もいます(笑)。それは、ゴルフのレッスンでもそう。自分で理解し、納得するまで、簡単には受け入れないし、修正しないスタンスでいます」

 チョン・インジは、まさしく芯が強い女性である。一度始めたことは、最後までやり抜く強い信念も持ち合わせている。そんな彼女が、自らが納得するゴルフができるようになったのが今季だったのではないか。

 また同時に、計り知れないメンタルの強さを保持していることも、彼女の回答から伝わってくる。それこそ、チョン・インジの強さの源だろう。初めての日本やアメリカ、さらに大舞台であっても結果を残すことができたのは、そうした何事にも動じない精神的な強さがあったからに他ならない。

 自分で納得のいくゴルフが確立し、いよいよ覚醒のときを迎えたチョン・インジ。世界ランキングでもトップ10入りを果たした(11月24日現在、9位)。そして、今後については、今季韓国ツアーの最終戦を終えたあとのインタビューで、「来シーズンの前半戦は、米ツアーに適応するため、積極的に米ツアーの試合に出る予定です」と、米ツアー本格参戦を明言。そのうえで、目標についても次のように語った。

「来年は、米ツアーで新人賞を期待する声もありますが、そこはあまり考えていません。目標にしているのは、来年のリオ五輪出場です。韓国国旗を胸につけて、五輪でプレーしたい気持ちが今は一番強いです。そのためには、世界ランキングのポイントを上げなければいけません。米ツアーに挑戦するのは、そのポイントが高い、というのも理由のひとつです」

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