【木村和久連載】ゴルフ中の「トイレ問題」。私の対処法

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第8回

 ゴルフ場でラウンドしている途中、トイレに行きたくなることがありますよね。しかも、大のほうを。

 これまでも、この"トイレ問題"のコラムをさまざまな媒体で何度となく書いてきましたが、今回新たな"学説"が発表されたので、それをもとに"新理論"を展開したいと思います......って、ちょっと大げさですかね。

 新たな"学説"を発表したのは、なんとマラソン界の方です。あの、元オリンピック代表選手の瀬古利彦さん(DeNAランニングクラブ総監督)が、マラソン界の"トイレ問題"を、テレビで赤裸々に語っていました。「テレビには映っていないが、走りながら垂れ流している人を見た」と。

 これは、衝撃的でした。思い起こせば、1973年の毎日マラソン(現びわ湖毎日マラソン)で、フランク・ショーター選手(アメリカ)がレースの途中でトイレに駆け込みながらも優勝したのを、子ども心に覚えています。マラソン界でも、そんな"トイレ問題"が頻繁にあるんですね。

 瀬古さんの現役時代はどうだったのかっていうと、「とにかく(レース前に)無理やり出すしかない。出ないときは、指浣腸してでも出す」と言っていました。これまた、衝撃的というか、ショックでした。

 それにしても、超一流のアスリートが、わずか2時間そこそこの間のトイレ管理ができないものなのでしょうか? そんな疑問に対して、瀬古さんはこんなメカニズムを解説しておりました。

「要するに、マラソンは(体の)上下運動を2時間やるわけで、(体内で腸が)上から刺激されて、逆に出やすくなってしまうのではないか」と。この話には、大いに納得させられました。

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