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「ツイッターはやらない」松山英樹が振り返る米ツアー序盤戦 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 ともあれ、このキャデラック選手権を終えて、松山は一旦帰国する。ここまでの米ツアー本格参戦1年目を振り返って、どれほどの手応えを感じているのだろうか。

「どうでしょう、なんとかやってきているんじゃないですか。ここまで普通にやってきているので、このまま変わらずにシーズンを送れればいいかな、と思っています。手応え? 『やれている』と思ったこともないし、『やれない』と思ったこともない。努力した結果がついてきているだけ。あとは、自分のゴルフがどこまで上達するかだと思う。

 初めてのコースばかりで万全の準備は常にできているか? どうだろう、準備したからといって、いい結果が出るわけでもないし。(練習ラウンドで)1回ラウンドしたら、ある程度は(コースを)覚えられる。昨年回ったメジャーの3つのコースも初めてだった。それでも、練習ラウンドは2回くらいで成績は出ていますから、別に1回(の練習ラウンド)だからダメとか、10回やったからいいというものでもない。1回のラウンドで、自分の中で(コースを)どれだけインプットできるかが重要。何回もラウンドしたから準備が整ったとか、1回しかラウンドできなかったから準備不足だったとか、そういうふうには思いたくない。数をこなさなくても成績は出せると思う。まあ、そこまで深く考えてないですけど」

 確かに松山は昨季、全米オープン(10位タイ)、全英オープン(6位タイ)、全米プロ(19位タイ)と、初のコースで、しかもメジャーで好結果を残してきた。それを思えば、本格参戦1年目の米ツアーで、早くも来季のシード権当確圏内にいるのは当然の結果なのかもしれない。

 次戦はいよいよ今季のメジャー第1弾となるマスターズ(4月10日~13日/オーガスタ)。「別にワクワクしたりしない。今までやってきたことを出せばいい」と、何ら気負いのない松山に期待が膨らむ。

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