久保建英、マラガ戦の1ゴール1アシストをもたらした3つの要因 「連係力」が戻ってきた (2ページ目)
【右サイドバックとの呼吸のよさ】
それでもマラガ戦で久保に先発の座が与えられたのは、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督から実力を信頼されている証だった。
その実力の正体。それは「連係力」だ。
久保が左足で決めた先制点のシーンでは、相手ディフェンスと対峙したとき、背後を右サイドバックのエクトール・フォルトが猛烈に駆け上がっており、そのおかげで相手の逆を取ることができた。今シーズン、バルセロナから移籍してきたフォルトだが、久保と同じくバルサの下部組織ラ・マシア育ちだけに、呼吸のよさを感じさせている。
「連係力」こそ、ラ・レアル関係者が久保の能力のなかで一番高く評価するポイントと言える。
たとえば前半終了間際、ラ・レアルはカウンターから決定機を作ったが、オヤルサバルがボールを持ち上がり、久保をフリーにする形で見事なパスを送っていた。これを受けた久保はファーサイドに駆け上がったオーリ・オスカールソンにクロスを送り(結果はミスキックでゴール方向に飛んだが)、各選手の結びつきが感じられた。
そしてチーム3点目をアシストしたシーンでは、久保が敵陣でボールを持って仕掛ける姿勢を見せる。これで完全に相手ふたりを引きつけ横へ配球。フリーで受けたオヤルサバルがゴールネットを揺らしたのだ。
プレーの渦を作り出せる「連係力」は、今後に向けた明るい兆しと言えるだろう。
久保が得点を決められた2番目の理由としては、彼のパーソナリティが関係している。
久保は「スペイン人よりもスペイン人」と言われるほど自己主張が強く、ときにエゴも見せる。それに鼻白む人もいるだろう。しかし、彼が発する言葉は自信と不屈さが滲み出ており、その気概で自らの人生を切り拓いてきた。その気迫がなかったら、彼はスペイン、ラ・リーガの修羅場を生き残れなかったはずで、生き残ってきた選手だけの芯の太さがあるのだ。
日本人が18歳からラ・リーガで活躍してきた実績は伊達ではない。人生の流れを分けるような試合はいくつもあったが、彼は幾度もそれをモノにしてきた。それは稀有な逞しさだ。
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