冨安健洋、前田大然、守田英正......プレミアリーグ復帰&初参戦の3人は開幕レギュラーの座を勝ち取れるか (4ページ目)
【守田は冬の市場でステップアップも】
だからこそ、ハル・シティへの移籍が決まった時、晴れやかな笑顔を見せたのだろう。「フリートランスファーとはいえ、31歳のMFを獲得する?」と報じた無礼なメディアもあったが、守田に対するリスペクトが微塵も感じられず、彼の心情を無視する非常識な反応でしかない。
こうしたアンチは、プレミアリーグ開幕とともに恥をかくだろう。戦力的に乏しいハル・シティの現状をふまえると、守田は定位置を獲得する公算が非常に大きい。的確な状況判断に基づくポジショニングと、相手にペースを譲らないポゼッション技術により、瞬く間に首脳陣とサポーターの信頼を勝ち得るはずだ。
前田が所属するイプスウィッチとともに、ハル・シティは降格の有力候補に挙げられている。とはいえ、守田が攻守のバランスを整えさえすれば、残留に向けて活路を見いだせる。そして豊富な日本代表歴を持つ彼の危機察知能力と対人の強さが高く評価されれば、冬の市場でビッグクラブにステップアップというシナリオも考えられなくはない。
復活の第一章が幕を開ける冨安、プレミアリーグ初挑戦ながら即座にフィットする予感が漂う前田と守田。彼ら3人はそれぞれのクラブで、重要なタスクを担う可能性が非常に高い。8月の月間MVPにノミネートされても不思議ではない実力者だ。
興味深い2026-27シーズンのプレミアリーグ開幕が刻一刻と迫ってきた。
(つづく)
著者プロフィール

粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
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