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冨安健洋、前田大然、守田英正......プレミアリーグ復帰&初参戦の3人は開幕レギュラーの座を勝ち取れるか (3ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Hideki Kasuya

【前田のプレースタイルは好かれる】

 だが、試合開始から後半追加タイムまで相手守備陣にプレッシャーをかけ続ける前田大然なら、そんなチームにひと筋の光明をもたらすのではないだろうか。

 対戦相手のパスが正確性を欠いたり、スピードが鈍ったりすると、多少の距離があってもプレスを発動。「ここまでは追ってこないだろう」とたかをくくっていたGKやDFが突如として現れる前田に慌て、ミスを犯すシーンはこれまで何度も見てきた。

 昨シーズンは公式戦54試合で17得点10アシスト。所属していたセルティックはスコティッシュリーグ5連覇を達成したが、前田のスタッツは格別だった。

 もちろん、スコットランドとプレミアリーグではランクが違う。新シーズンは自陣ゴール前の危険なエリアに押し込まれるだろう。それでも、前田がボールを奪った瞬間にイプスウィッチのスイッチが入り、ロングカウンターで完結させるというシーンも十分にありうる。

 また、彼のようなハードワーカーはサポーターに好かれる。2015-16シーズン、レスターに奇跡のリーグ優勝をもたらした岡崎慎司は、献身的な姿勢でスタンディングオベーションを勝ち取った。前田が万雷の拍手に迎えられる日々が、きっともうすぐやって来る。

 そしてもうひとり、長年の夢をついに実らせた男がいる。守田英正がスポルティングからハル・シティに移籍したのだ。世界最強のプレミアリーグで自らの力を試すことになる。

 この2〜3年、守田は毎シーズンのように「プレミアリーグにチャレンジする」と言われていた。アストン・ヴィラ、エバートン、フラムなどの名前が挙がり、マンチェスター・ユナイテッドがルベン・アモリム(現・ミラン監督)を招聘した際には、「スポルティングから連れてくる選手のひとり」との噂も飛び交った。

 ただ、交渉は具体化しなかった。エージェントの交渉に問題があったのか、複雑な契約条項を提示するスポルティングの姿勢が邪魔をしたのか、市場が開くたびに守田の気持ちがないがしろにされているようにも映った。

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