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冨安健洋、前田大然、守田英正......プレミアリーグ復帰&初参戦の3人は開幕レギュラーの座を勝ち取れるか (2ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Hideki Kasuya

【冨安は2年ぶりのプレミアリーグ】

 負傷さえしなければ、冨安は世界でもトップランクのDFである。3バック、4バックを難なくこなし、中央でもサイドでも常に及第点以上のパフォーマンスを披露する。対人に強く、柔軟かつ迅速な状況判断も各方面で高く評価されてきた。

 アーセナルで同じ釜の飯を食ったウィリアン・サリバは「フットボールに取り組む姿勢は全選手が見習うべき」とリスペクトし、ガブリエウ・マガリャンイスは「トミがいるだけで安心する」と信頼感を口にしていた。冨安の実力を測るうえでベストといって差し支えない証言である。

 当然、クリスタル・パレスでも主力のひとりに数えられる。マクサンス・ラクロワがチェルシーに引き抜かれたため、最終ラインのリーダーとしてのタスクも求められる。望むところだ。

 現地8月22日15時、クリスタル・パレスはエバートンとのアウェーゲームで2026-27シーズンが開幕する。冨安にとって2024年10月5日のサウサンプトン戦以来(当時アーセナル所属)、およそ2年ぶりとなるプレミアリーグの舞台だ。

 背番号は17に決まった。ピンチを未然に防ぎ、両足で楔(くさび)のパスを次々に配するだろう。熱狂するパレスのサポーターと完全復活の1ページを記憶に留めよう。そしてなにより、1シーズンを無事に終えることを──。

 昨シーズンこそサンダーランドとリーズが残留したものの、近年のプレミアリーグはチャンピオンシップから昇格したチームが屈辱のUターンを余儀なくされている。2023-24シーズンはルートン、バーンリー、シェフィールド・ユナイテッド、2024-25シーズンはレスター、イプスウィッチ、サウサンプトンの全3チームが、プレミアリーグの厚く高い壁に弾き返された。

 敗因はいろいろ思い浮かぶ。チャンピオンシップで通用したポゼッションスタイルが無効化されたり、経済力であったり、選手層を含めた組織の体力が足りなかったり......。

 今シーズンのイプスウィッチも苦戦は免れない。昇格の原動力となった安定感も、プレミアリーグでは十分な武器にならない可能性がある。「家族との時間を大切にしたい」と、昇格直後に退任したキーラン・マッケンナ前監督が志向したマイボールを大切にするフットボールと異なり、ギャリー・オニール新監督はカウンターが主武器だ。昨シーズンと違うスタイルに選手は戸惑うかもしれない。

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