【ワールドカップ】クリスティアーノ・ロナウドはもう要らない!? ポルトガルが抱える特大のジレンマ (2ページ目)
【2年前の欧州選手権では無得点に終わった】
新体制の初戦となった欧州選手権の予選のリヒテンシュタイン戦(2023年3月)では、当然のように先発に復帰し、PKと直接FKで2ゴール。この予選では累積警告で欠場した試合以外、全9試合に先発し、10得点と1アシストを記録──ただし、EURO 2024本大会では準々決勝までの5試合のすべてに先発し、無得点で大会を後にしている。相手のレベルが上がると、ロナウドのゴールは遠くなってしまうのだ。
迎えた今大会も、似たような状況にある。グループステージの3試合で、ロナウドは明らかな格下のウズベキスタンとの一戦(5-0)では2得点したものの、コンゴ民主共和国戦(1-1)とコロンビア戦(0-0)では、不甲斐ない出来で無得点に終わっている。ポルトガルはグループ2位で勝ち抜けを決め、ラウンド32でクロアチアと対戦するが、この強豪との一戦にも、41歳の御大は先発すべきなのか。
人々の意見は二分している。極端なものも少なからず見聞きするが、まずは冷静に客観的に現状を認識すべきだ。現在のロナウドは全盛期をとうに過ぎていて、その動きはピーク時とは比べ物にならないほど緩慢だ。相手ボール時にほとんど守備をしないなら、攻撃面で補わなければならないが(宿敵リオネル・メッシはそれを完璧に示している)、レベルの高い相手にはそれもままならず、組み立てに貢献できているとも言い難い。
とはいえ、数えきれないほどの偉業を成し遂げてきたポルトガル史上、いやフットボール史上最高の選手のひとりにベンチ行きを命じるのは、繰り返すようだが、どんな監督にとっても困難だ。それはチームのムードを大きく変えうるものであり、結束を壊しかねないものでもある。また監督とエースの関係も変化する可能性がある。実際、サントス監督が前回大会後に指揮官の座を離れたのは、ロナウドとの関係に亀裂が走ったからだと噂されていた(当事者のふたりは公には認めていないが)。
マルティネス現監督はロナウドをすっかり信頼し、今大会のここまでの3試合にフル出場させている。記者会見ではしばしばエースの不振について質問され、絶好調のメッシ──3試合で6ゴールと得点ランキングのトップに立つ39歳のアルゼンチン代表主将──と比較された際には、「私は選手の比較を好まない。それはあまりにも子供じみた行為だ」と回答した。
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