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久保建英がスペインでの日本人初タイトルを獲得するには? CL4強のアトレティコ戦はこうなる (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

 アトレティコのツートップ、元ラ・レアルのアントワーヌ・グリーズマン、アルゼンチン世界王者のフリアン・アルバレスは強力だが、アレクサンダー・セルロート、アレックス・バエナという久保の元チームメイトふたりが交代の切り札になるかもしれない。セルロートは単純に高さ、強さがあってCLバルサ戦でもゴールを決めており、ポストプレーもうまく、起点になれる。またバエナはキックの精度はラ・リーガでも屈指で、一発のあるアタッカーだ。

 久保は3カ月ぶりの復帰戦を戦ったばかりで、実戦から離れていたハンデがあるのは否めない。アラベス戦はマッチMVPに輝くすばらしい復帰戦になったが、試合勘のなさも露呈していた。終了間際、自陣でボールを受けたときに背後からボールを突かれて、それが同点弾につながってしまったのだ。

 もっとも、チームはマタラッツォ監督が率いて以来、調子は上向きで、開幕当時が嘘のような戦いを見せている。カルロス・ソレール、ゴンサロ・ゲデス、ドゥイェ・チャレタ・ツァルなど新加入選手がフィット。ミケル・オヤルサバルはスペイン代表の中心となり、アンデル・バレネチェアも新たに代表に招集された。さらには若手センターバックのジョン・マルティンもビッグクラブからのオファーを受けており、メンバー的にも決勝進出はフロックではない。

 復帰した久保が、決勝の舞台で真価を見せる。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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