三笘薫の「自信」はどこまで回復しているか 復帰後に語ってきた厳しい「自己評価」の数々 (2ページ目)
【ウインガー対決は相手に軍配】
昨年9月上旬以来となる今季2得点目を記録した第21節マンチェスター・シティ戦(1-1)後は、開口一番に「やっと(点を)取れたのはありますけど、ケガをしてチームを離れてもいたので、これから取らないといけない」と、決意を口にしていた。
ゴール自体は見事なフィニッシュだった。ブロックを試みる相手選手を、GKの反応を遅らせる道具として利用し、その股間を抜いてゴール右下隅に決めている。ただし、本人が「ああいう形をもっと増やさないといけない」と話していたように、83分間のピッチ上で、ほかに貢献らしい貢献が見られなかったことも事実だ。
総体的には、シティの左ウイングとして90分間、ブライトンに対する脅威となったジェレミー・ドクの出来が上回っていた。その2週間半後、フルハム戦で互いに最後までプレーしたウインガー対決でも、敵の右サイドで先発したハリー・ウィルソンに軍配が上がった。両者は、対照的だったとさえ言える。
三笘と同じ28歳のウィルソンは、今季出場全26試合で9ゴール5アシスト(第23節終了時点)と好調。言わば、自信の塊のようだ。この日も立ち上がり25分間で、自らのミドルを含む3度のシュートチャンスに絡む存在感。最後は、後半アディショナルタイム2分のFKで左足一閃。セーブを試みたバルト・フェルブルッヘンの手を押し退けてゴール左上隅に飛び込む、逆転の23メートル弾を決めた。
一方、三笘が本当に三笘らしかったのは、前半30分のシュートシーン程度に限られる。ホットラインとも呼べる、CBルイス・ダンクからのロングボールに呼応してゴール前に抜けると、抜群のコントロールから左足でのシュートに持ち込み、相手GKにセーブを強いている。
もちろん90分間、チームのために最善を尽くしてはいた。プレッシングで敵のボールロストを誘発したのは開始早々の3分だった。後半29分には、今季2アシスト目を記録しかけてもいる。
ブライトンはその2分前に追いつかれたばかり。三笘は、カウンターで自陣内からドリブルで中央を上がると、相手DF3人の注意を引きつけてデリケートなスルーパス。反応したウェルベックのシュートはゴール右下隅に転がり込んだが、VARによりオフサイドの判定が下り、勝ち越しのアシストは幻に終わった。
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