ワールドカップ開催地MLSの環境はJリーグをはるかに凌駕 高丘陽平「移動はすべて専用機です」 (3ページ目)
【GKの能力を上げてくれたアタッカー】
――選手もセレブ生活を送っているんですか?
「ピンキリですね。パラグアイ代表MFのアンドレ・クバスは、バスケットコートもある広い家に住んでいます。でも、普通のマンションの選手も多いですし、自分もそうです」
――実はJリーガーのほうが高級車志向は強いとか......。
「そうなんですよ。ゲレンデ(ベンツ)に乗っている選手とかはいない(笑)。稼いでいるのに、車の使い方は実用的ですね」
――平均観客動員数は1試合約2万5000人で、スタジアムの様子も盛り上がっています。
「最後のホームゲームは5万4000人が入っていました。バンクーバーに在籍して3年間、一番結果が出たこともあって、熱が上がってきているのを感じます。ワールドカップの開催都市になったのもあるでしょうけど、チームが強かったことで"町全体で応援しよう"というのを感じました」
――バンクーバーは多国籍軍ですが、チームワークに優れていた印象です。基本の会話は英語ですか?
「そうですね。みんなが流ちょうに喋れるわけではないですが、たとえば滋賀生まれでペルー代表のケンジ(・カブレラ)は、英語が得意ではなくても単語で会話するし、強い"生きる力"を感じます。そういう選手が生き残るんだと思います。パーソナリティのある選手が揃っているし、違う方向を向く選手はいません。みんな家族ぐるみの付き合いで、イタリアンを一緒に食べに行ったあと、クラブやバーに行くなど、仲はいいですよ」
――GKとして、対峙したことで能力を上げてくれたアタッカーはいますか?
「(デニス・)ブアンガ(ロサンゼルスFC所属のガボン代表FW、2023年MLS得点王)には何点もぶち込まれているんで......前を向いてドリブルし、直線的にゴールに迫る怖さはありますね。ゾーンに入った時の彼は止められない。右も左もパンチあるキックが蹴れて、日本ではニア上を決められることはほぼなかったんですが、彼には決められています。過去の試合で受けたことのないシュートが来る、というのは対応が必要で、どう止めようか考えさせてくれる選手ですよ」
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