【プレミアリーグ】クリスマスで首位のチームは過去33季で17度の優勝 アーセナルが「3度目の正直」なるか (3ページ目)
【アーセナル、シティ、ビラの三つ巴か】
ウーデゴーアの復帰は頼もしく、デクラン・ライスには賞賛が寄せられる。プレミアリーグを5回制したウェイン・ルーニーもそのひとりだ。
「決断の下し方、いつどこにどんな強さでパスを出すのか。味方のどの足に、どのタイミングでボールをつけるのか。彼のプレーは実に細やかなんだ。それにあのフィジカルだ。観ていて本当に楽しいよ」
生え抜きのエースアタッカー、ブカヨ・サカの奮起を期待するファンは多いはず。今季は負傷の影響もあって、ここまで4得点・1アシスト。以前の圧倒的な姿は影を潜めている。「やることに集中している」と24歳は淡々と言うが、なかなか超えられない一線をまたぐには、ちょっとした奇跡が必要になるかもしれない。
たとえば、1992-93シーズンにマンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグの最初のシーズンを制した時、4月10日のイースターにスティーブ・ブルースが終盤に2得点を連取し、勢いをつけた。2011-12シーズンのシティのリーグ初優勝は、最終節の後半アディショナルタイムにセルヒオ・アグエロが"あの凄まじいゴール"を決めたからこそ実現したものだ。そこから、ユナイテッドもシティも王朝を築いている。
はたして、アーセナルは今度こそ、ついに、悲願を達成できるだろうか。条件は揃っている。直近のエバートン戦のベンチには、エゼ、ガブリエウ・マルチネッリ、ノニ・マドゥエケ、ガブリエウ・ジェズス、ミケル・メリーノ、18歳の逸材イーサン・ヌワネリがいた。この戦力で、「できない」とは言えないはずだ。
現状、勝点39の首位アーセナル、同37の2位シティ、同36の3位アストン・ヴィラの三つ巴の形になりつつある(4位チェルシーは同29)。
22年ぶりの優勝へ──。クリスマスの後、アーセナルは三笘薫の所属するブライトン&ホーブ・アルビオン戦を迎える。ホームできっちり勝って、希望を保てるか。
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