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久保建英とレアル・ソシエダの今季成績をスペイン人記者が予想「10ゴール前後を決めるべき」 (3ページ目)

  • ウナイ・バルベルデ・リコン●取材・文 text by Unai Valverde Ricón

【新加入カルロス・ソレールと連係】

 久保にとって9月13日は、獲得したにもかかわらず最終的に彼に賭けなかった古巣レアル・マドリードをサン・セバスティアンに迎える重要な日だった。しかし、残念ながら日本代表での負傷と休息不足の問題を抱えていたことから、セルヒオ・フランシスコは代替案としてゲデスを初めて先発起用した。

 試合は2点リードされる厳しい展開となったが、10人となった相手に奮起したラ・レアルはその勢いを維持すべく、後半21分に久保を右サイドに投入した。

 彼は絶え間なくトライし続けたが、最高の日とはならなかった。シュートを外し、最近の課題であるクロスは4本すべて成功せず、デュエルは3回中1回しか勝てず、ボールロストは9回あった。
ポジティブな点はドリブルを1回成功させ、難しいエリアでパスを13本中10本成功させたことだ。目立つ活躍はなかったとはいえ、同じく途中出場から起爆剤としての役割を担ったデビュー戦のカルロス・ソレールと興味深い連係を見せた。

 セルヒオ・フランシスコは試合後の会見で、「カルロスはフィジカル的にまだ少し足りない部分があるが、我々が必要とすることをチームに与えてくれた。自分がどんな選手なのか、そしてプレーを選択する決断力があることを示してくれた。タケはフル出場できる状態ではなかったが、決定的になり得る局面で出場し、カルロスや他の選手と連係し、いくつかのプレーに関与した」とふたりのパフォーマンスをポジティブに捉えていた。

髙橋智行●翻訳(translation by Takahashi Tomoyuki)

著者プロフィール

  • 高橋智行

    高橋智行 (たかはし・ともゆき)

    茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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