【欧州サッカー】史上最高の総額1兆4000億円超! イサクを筆頭に巨額が投じられた今夏の移籍市場を振り返る (2ページ目)
【主役はやはりイングランド勢、賢い動きを見せたのは...】
今回のマーケットでも、やはり主役はイングランド勢で、その20クラブは総額35億ユーロ(約6062億円)超を費やした。出費額のダントツ1位は総額4億8000万ユーロ(約832億円)以上もの大金を投じて、イサク、フロリアン・ヴィルツ、ウーゴ・エキティケ、ジェレミー・フリンポンらを獲得した王者リバプールだ(次点はチェルシーの3億3000万ユーロ)。ルイス・ディアス(バイエルンへ)、ダルウィン・ヌニェス(アル・ヒラルへ)、トレント・アレクサンダー=アーノルド(レアル・マドリーへ)を放出しているが、間違いなく戦力は上がっており、チャンピオンズリーグ制覇が至上命題となるだろう。
逆に、ヴィルツとフリンポンを放出したレバークーゼンの状態は、気になるところだ。マリク・ティルマン(PSVから)やジャレル・クアンザー(リバプールから)ら、好タレントを獲得してはいるが、大刷新中のチームというのは、いったん歯車が合わなくなると、不振に陥るケースも少なからずある。レアル・マドリーへ移ったシャビ・アロンソ監督の後を引き継ぐアンドリース・ウルデリンク監督の手腕にも注目したい。
賢い補強をしたと思うのは、レアル・マドリーだ。一昨年はジュード・ベリンガム、昨年はキリアン・エムバペとビッグ中のビッグネームを獲得したが、今年は主に将来性のある若手を補強した(むろん、エムバペもベリンガムもまだ若いが......)。リーベルプレートに4500万ユーロ(約78億円)を払って2031年までの契約を結んだ18歳のアルゼンチン人、フランコ・マスタントゥオーノは世界最高の10代のひとりと評され、ボーンマスから6250万ユーロ(約108億円)で獲得した20歳のディーン・ハイセンも同様だ。
そして移籍金なし(クラブW杯で起用できるよう、1000万ユーロの違約金をリバプールに支払った)で獲得できたトレント・アレクサンダー=アーノルドは、右サイドバックのレギュラーとして期待され、左サイドバックのアルバロ・カラーレスと同様に、長年このポジションを任されることになりそうだ。そして新監督はシャビ・アロンソ。次なるペップ・グアルディオラになれる資質を備えている指導者だと、個人的に見ている。
2 / 3

