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ラ・リーガの注目の新シーズン 補強充実のアトレティコ、久保建英のレアル・ソシエダはどうなる? (2ページ目)

  • text by Sportiva

【シメオネは世界でもひと握りの幸せな監督】

倉敷 あと、アントワーヌ・グリーズマンはどう思います? 彼はありかなしかみたいなことをいろいろ言われるんですけど。

 チームのために戦えるし、バランスを整えられる選手だと思うんですよ。昨シーズンは、確かにあんまりコンディションがよくないなって思う試合がありましたけど。

 でも一番前に最高なフリアン・アルバレスが軸としているなかで、もうひとりを誰にするか。グリーズマンはチームの中心ですからね。

倉敷 クラブワールドカップでも、初戦にグリーズマンを使ってあまりうまくいかなくて。つまり安定しているかどうかってことだと思うんですよ。いい時のグリーズマンって、もうほかと比較できないぐらい何やってもうまい選手だけど、調子を落とした時のグリーズマンは「彼にかけていいのかしら?」となる。

 でもアトレティコはすごいですよね。アレックス・バエナ取って、ダヴィド・ハンツコ、ティアゴ・アルマダ、マッテオ・ルッジェーリ、マルク・プビル取って、クレマン・ラングレはそのまま完全移籍。GKにはフアン・ムッソを取った。

 あと、中盤で取ったジョニー・カルドソはいい選手です。

倉敷 だからハマったらアトレティコは......ほら、また言わされていますけど(笑)。

 やはりシメオネ監督がどれだけうまく選手を使うか。戦術的にそこまで幅が広いタイプではないんですよね。守備的なのか? 攻撃的に行こうとつなごうとしたけどやめたりしたこともあったので。そこをどういうふうにやっていくのか。

倉敷 日本のメディアって、まあ僕たちの反省も含めてですけど、優勝というとすぐ「悲願」っていう修飾をつけるじゃないですか。でもアトレティコって「悲願」とは全然思ってないですよ。スタジアムにいるファンはシメオネのことを愛してます。彼はすごく信用されていて、支持されている人。だから、彼が何をやっても「いいんだ」と言ってくれる状態のなかですから、優勝はおまけなんです。

 あの支えられてるなって感じで、自分の選んだ方法を支持してもらえると思ったら、シメオネ監督は本当に世界のなかでもひと握りの幸せな監督ですよね。

 本当にそうですよ。

倉敷 だから左はだいぶいじったけど、右はそんなにいじってないんで、困ったら右から行ってどうするか。

 あとは必殺のアレクサンデル・セルロートはいつ先発で使うんでしょう?

 途中から出ても4点ぐらい取っちゃいますしね。難しいですね。最初から使うと意外と点を取らない。でも爆発する力、点を取る能力はある。

倉敷 番長系の強さありますよね。そこがアトレティコのいいところですよね。親分がいて、ほかもそれぞれちゃんと固めてますから。

 2強のなかにアトレティコが本当に入ってきてほしいなと思いますね。

倉敷 シーズンのなかのどこかでは必ず。最終的には保証はできないけど(笑)。アトレティコファンはたぶん、幸せなシーズンを迎えるんじゃないかなと思いますね。

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