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【プレミアリーグ】前田大然は49億円以上の価値がある 移籍候補4クラブのなかで個性を発揮しやすいチームは? (2ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【ブレントフォードの不安点は?】

 現時点でブレントフォードの後任は未定だ。前田の個性を生かせるタイプなら問題ないが、テクニカルな選手を欲する指揮官が着任した場合は、ブレントフォードへの移籍には熟考が必要だろう。監督が決まっていないにもかかわらずオファーを届けていたのだとしたら、強化の権限をめぐって上層部が対立するリスクが生じる。火中に飛び込んではならない。

 マンチェスター・C(3位)の補強ポイントは右サイドバックで、アーセナル(2位)は9番タイプのストライカーを求めている。リバプール(1位)はレバークーゼンからMFフローリアン・ヴィルツを獲得しただけでは満足せず、チャンピオンズリーグ奪還のために中盤をさらに増強する予定だ。

 マンチェスター・ユナイテッド(15位)とスパーズ、チェルシー(4位)はヨーロッパ5大リーグで実績のあるストライカーを追い、エバートン(13位)が前田をチェックした事実は確認できなかった。

 また、三笘薫を擁するブライトン(8位)は守備陣の立て直しが急務であり、新シーズンからプレミアリーグに昇格するリーズ、バーンリー、サンダーランドは、無尽蔵のスタミナを誇る日本人FWに今のところ興味を持っていない。

 こうして、前田を欲しているとされるプレミアリーグのクラブは、ニューカッスル(5位)、アストン・ヴィラ(6位)、ノッティンガム・フォレスト(7位)、ボーンマス(9位)、フラム(11位)、クリスタル・パレス(12位)、ウェストハム(14位)、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(以下ウルブズ/16位)に絞られた、とも考えられる。

 今夏のニューカッスルは慎重だ。『Profit and Sustainability Rules』(以下PSR/収益性と持続可能性に関する規則)の関係で、強化よりも現状維持を優先する。高いプレー強度を保ち、鋭く縦に仕掛けるエディ・ハウ監督のスタイルに、前田はマッチするに違いない。だが、オファーが届く公算は小さい。

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