デンベレ、サラー、ヤマル...識者たちに聞く「今季ヨーロッパサッカーで最も活躍したのは誰か?」 (2ページ目)
【ヴィティーニャはバロンドールに値する大活躍】
西部謙司(サッカーライター)
欧州サッカー今季活躍した選手トップ10
1位:ヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン/MF)
2位:モハメド・サラー(リバプール/FW)
3位:ペドリ(バルセロナ/MF)
4位:ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン/FW)
5位:ラフィーニャ(バルセロナ/FW)
6位:キリアン・エンバペ(レアル・マドリード/FW)
7位:アレッサンドロ・バストーニ(インテル/DF)
8位:ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド/MF)
9位:ラミン・ヤマル(バルセロナ/FW)
10位:スコット・マクトミネイ(ナポリ/MF)
シーズン後半から覚醒したPSGの牽引車としてヴィティーニャ、デンベレを選出。ヌーノ・メンデス、アクラフ・ハキミ、デジレ・ドゥエ、ジャンルイジ・ドンナルンマなど選びたい選手が多すぎるので代表して2人に限定。
ヴィティーニャはチームの頭脳で心臓。プレーメーカーとして抜群だった。マンツーマンでつききる守備の貢献度も高く、バロンドールに値する大活躍。デンベレは偽9番として技術とヒラメキを存分に披露。守備意識が劇的に変化したことでチームリーダーとなり、チームをジャンプアップさせた象徴的な活躍だった。
プレミリーグ優勝のリバプールからは得点、アシストで圧倒的だったサラー。ボールを持てばすべてはサラーの掌の上。躍進したチームのなかでも別格だった。
今季、最も印象的で冒険的だったバルセロナの司令塔としてすばらしいプレーぶりだったペドリ、新生バルサの象徴だったラフィーニャも外せない。
ここまでは大方異論はないと思う。エムバペは意見が分かれそうだが最終的には帳尻を合わせた感じ。CL準優勝のインテルからは攻守に活躍したバストーニを選んだ。GKヤン・ゾマー、FWマルクス・テュラムもよかったが、平気でポジションを逸脱していくバストーニのスタイルは、チーム戦術とマッチしていて面白かった。
セリエA優勝のナポリからは、リーグ年間MVPのマクトミネイ。ブルーノ・フェルナンデスは不振のチームをヨーロッパリーグ決勝まで引っ張り上げた涙ぐましい奮闘を買った。ヤマルは少し迷ったが、随所にみせる天才性と若さからの期待感に抗しがたいものがあった。
選外になってしまったが、ポルトガルリーグ連覇のスポルティングを牽引したビクトル・ギョケレシュ、シーズン前半だけなら選んでいたコール・パーマー(チェルシー)、プレミア下剋上の象徴としてアレクサンデル・イサク(ニューカッスル)、ブライアン・ムベウモ(ブレントフォード)、マテウス・クーニャ(ウルバーハンプトン)も印象的だった。ウルブスのジャン=リクネル・ベルガルドはクロード・マケレレ的なポテンシャルで目を引いた。
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