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【プレミアリーグ】三笘薫の移籍に追い風? 不調のソン・フンミンに代わる「スパーズ復活の象徴」に (3ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【三笘が決断する時は迫っている】

 トッテナム内部では今、取締役会に名を連ねる予定のヴィナイ・ヴェンカテシャム(元アーセナルCEO)がロベルト・デ・ゼルビ(現マルセイユ監督)の招聘に熱心だという。この指揮官はブライトンを率いていた当時、三笘のセンスを高く評価していた事実にも興味が湧いてくる。

 さらに、ソン・フンミンが衰えを隠せない。

 昨シーズンまで8年連続ふたケタを記録した得点力が、今シーズンは36節終了時点で7ゴール。大腿部の故障や体調不良も災いし、28試合出場で途中交代が11試合、20人の登録リストから漏れた試合は6を数えている。三十路越え(32歳)の難しさに直面した。

 そのような状況も重なり、新旧交代の旗手として旬を迎えた三笘は、まさに最適の人材。彼のドリブル突破は「スパーズ復活の象徴」として多くのサポーターに受け入れられるのではないだろうか。残留が確定しているジェームズ・マディソンは、足もとのスペースに絶妙のパスを配するMFだ。三笘のセンスを生かしてくれるに違いない。

 こうした事実をふまえると、日本が誇る左ウイングには「スパーズ移籍」への追い風が吹いているようにも感じられる。今シーズンは極度の不振にあえいでいるとはいえ、スパーズはブランドイメージでブライトンをはるかに上まわる。

 伝説のジミー・グリーブス(6度のリーグ得点王)に始まり、古くはゲーリー・リネカー、ポール・ガスコイン、最近ではルカ・モドリッチ(現レアル・マドリード)、ガレス・ベイル(2023年引退)、そしてハリー・ケイン(現バイエルン)など、多くのスターがプレーした名門クラブだ。CL出場権を逃したとしても、選択肢に加えるべきチームのひとつである。

 三笘は今、ステップアップの時を迎えている。現時点で具体化しているオファーはないが、水面下で移籍交渉が進んでいたとしても不思議ではない。突如としてリバプールやアーセナル、マンチェスター・Cが乗り出してくるのか。

 冒頭でも触れたように、ブライトンはヨーロッパのコンペティション参加が難しくなっている。三笘は現状に満足するタイプではないだろう。

 決断の時がやって来る。

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著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

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