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【プレミアリーグ】リバプールFWサラーはもっと評価されるべき フットボール史に刻まれる「エジプトの三大神秘」だ (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【年間20ゴール以上が計算できるFW】

 トッテナム・ホットスパーでキレキレだったころのガレス・ベイルは左サイドに張るストライカーだったが、レアル・マドリードに移籍したあとは精彩を欠いた。アーセナルのブカヨ・サカ、バルセロナのラミン・ヤマル、レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴがスーパースター候補生だったとしても、サラーと同じ土俵に上げるのは早計だ。

 サラーは数多くのチャンスを創出し、年間20ゴール以上が計算できるストライカーでもある。エジプト代表の弱体化が彼の輝かしい実績に影を落とし、一般的な知名度も向上しないが、近年の実績には目を見張るものがある。

 決して大げさではなく、スフィンクス、ピラミッドに並ぶ「エジプトの三大神秘」であり、フットボールの歴史に名を刻むスーパースターだ。

 サラーの前にサラーなく、サラーのあとにサラーなし。

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

【図】サラーのポジションは?「2024-25欧州サッカー」注目クラブ最新フォーメーション

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