チャンピオンズリーグ・バイエルン戦の激闘を旗手怜央が生々しく語る「キミッヒににらまれ続けた」 (4ページ目)
【マンマークにつかれても手に負えない選手に】
これはバイエルン戦だけに限った話ではないが、今季のCLでは、多くのチームからマンマークに近い状況でマークに遭い、警戒された。
相手から警戒されるということは、得点につながる決定的な仕事をする選手として認められていることでもある。自分が、そうした存在になれている事実に成長も実感できた。
一方で、相手ににらまれた状態で、自分に何ができるか。これが今後の課題になる。相手にとってマンマークをつければ「OK」な選手ではなく、マンマークをつけてもなお、手に負えない選手にならなければいけない。
今季からCLは大会のフォーマットが変わり、10試合を戦うことができた。セルティックとしては、国内では強さを見せつけているものの、外(欧州)に出ると勝てないと言われて続けてきた。大然とも、そうした現状に「悔しい」「見返したい」と話してきただけに、リーグフェーズを突破して、ノックアウトフェーズに進めたことは、チームとしても、個人としてもひとつ成長したと言えるだろう。
前進した手応えとともに、次なる課題を見つめながら、再び日々の練習や試合に向き合っていきたい。
著者プロフィール
旗手怜央 (はたて・れお)
1997年11月21日生まれ。三重県鈴鹿市出身。静岡学園高校、順天堂大学を経て、2020年に川崎フロンターレ入り。FWから中盤、サイドバックも務めるなど幅広い活躍でチームのリーグ2連覇に貢献。2021年シーズンはJリーグベストイレブンに選ばれた。またU-24日本代表として東京オリンピックにも出場。2022年3月のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦で、A代表デビューも果たした。2022年1月より、活躍の場をスコットランドのセルティックに移して奮闘中。
【画像】旗手怜央のセルティックやバイエルンほか 欧州サッカー今季注目チームの最新主要フォーメーション
4 / 4