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久保建英のマンUとの第1戦を検証 タイトなマークに屈せず、そのキックがチームの武器に (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 そのおかげで、80分に久保と交代で入ったシェラルド・ベッカーはアドバンテージを取って右サイドを蹂躙し、決定機を作っている。クラシックな右ウイングが右足アーリークロスでストライカーが合わせるのはバスクサッカーのお家芸で、オーリ・オスカールソンは決めたかったところだ。

 セカンドレグも、久保がキーマンになるのは間違いない。ゴール、アシストという目に見えるプレーだけではなく、彼の仕掛けで混乱したディフェンスの間隙をチームとして狙えるか。その点でセットプレーはひとつの可能性になるし、交代選手も重要になるだろう。ラ・レアルがマンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブを倒すには、総力戦が必要だ。

 3月13日、敵地オールドトラフォード。久保が「夢の劇場」に立つ。


 
 
  
 

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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