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久保建英が「守備の番人」との空中戦に勝利 先制点の起点となるプレーに地元紙も驚いた (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 もちろん、久保はフィジカルプレーヤーではない。しかし、コンタクトがあるスポーツである限り、自らの体を思うように操れることはアドバンテージになる。彼はそれを習得したことで、技術やセンスを最大限に発揮できている。

 ラ・レアルはオサスナを2-0で撃破し、昨シーズン同様、準決勝進出を決めた(昨シーズンはチームが失速し、準決勝はマジョルカにPK戦の末に敗れている)。

 久保にとって、初のタイトルが見えてきた。アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード、そしてバルサと、列強が残った。来週12日に行なわれる組み合わせ抽選次第だが、強敵を破ってこそ称賛を浴びる。進化を遂げる彼の見せ場だ。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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