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久保建英が絶好調の理由をスペイン人記者が考察「電光石火」「クラックだけが見せる笑顔」 (2ページ目)

  • ロベルト・ラマホ●取材・文 text by Roberto Ramajo

【フィジカル面の準備が最もできている】

 本来であれば、チーム随一のドリブルや突破力を備えた久保はスタメンが当たり前の選手だ。さらに、今の彼ほど好調な選手はチーム内に存在しない。だからこそ、出場時間を調整しなければコンディションを崩し、シーズンの決定的な局面を万全の状態で迎えられなくなる。

 途中出場したバレンシア戦では、それ以前の試合で見せたような勢いこそなかったが、それでも再び攻撃の中心となった。やろうとしたことすべてが成功したわけではなかったが、相手にとって最も危険なシーンには彼の姿があった。

 ラ・レアル(※レアル・ソシエダの愛称)と提携しているアカデミークラブでフィジカルコーチを務める友人は先日、久保はチームで最もハードに筋肉面を鍛えており、フィジカル面の準備が最もできている選手だと言っていた。

 そして、「毎試合あんなにも多くのファウルを受けているにもかかわらず、彼は試合に出続けている!」と語っていたが、それは間違いではないだろう(※久保が今季ここまでに出場しなかった公式戦3試合はすべて休養によるもので、負傷欠場は一度もなし)。

 久保はファウルでしか止められないし、ケガをしかねないほどのハードタックルを度々受けている。それでも彼は次の試合も再びピッチに姿を見せるのだ。だからこそ指揮官のイマノルは彼に気を配り、不必要な負担をかけないようにすることが重要となる。バレンシア戦は出場させるべきではないと判断したが、試合展開的に起用せざるを得なくなってしまったようだ。

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