冨安健洋の度重なる故障にアーセナルの評価は? 移籍するならセリエA復帰も新天地ブンデスリーガも悪くない (4ページ目)
【今年26歳。バリバリの若手でもない】
強豪アーセナルのDFラインで存在感を放つ──。それが最良の選択であることに疑いの余地はない。しかし、度重なる故障で少なからぬ疑問が浮上した今、近い将来にキャリアの分岐点に立つ可能性が高くなってきた。
その時、プレミアリーグにこだわるべきなのか。セリエAに戻って守備者の哲学に磨きをかけたほうがいいのか。ブンデスリーガで伝説を紡ぐのか。重要な決断を下す瞬間が、いずれ必ず訪れる。
11月、冨安は26歳になった。老け込む歳ではないといっても、バリバリの若手でもない。復帰を焦らず、今回もサッカーと真摯に向き合って、悔いのない道に進んでほしい。
「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して倒れないことではない。倒れるたびに立ち上がれ」
南アフリカの独立に尽力したネルソン・マンデラの言葉を冨安に捧げる。
著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
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