久保建英は「スーパーゲームをやってのけた」 バルサ撃破の活躍を地元メディアが激賞 (2ページ目)
【バルサに猛攻のスイッチを押させなかった】
久保が作った流れが、味方に好機を与える。
33分、バルサのGKペーニャがやや慌て気味に蹴ったボールを、ラ・レアルの選手が敵陣で跳ね返すと、ルカ・スチッチが頭でそらす。裏に走り込んでいたシェラルド・ベッカーがそれを受け、ファーサイドに流し込んだ。ベッカーはこの瞬間まで消えていたが、久保のサイドに守備が偏っていたことで間隙を突くことができた。
前半終了間際、相手のパスミスを拾った久保は敵陣へドリブルで入り、完璧なタイミングとコースでベッカーへキラーパス。最高のカウンターだったが、ベッカーはこれを決められない。アディショナルタイムには、久保が再びイニゴと1対1になると、簡単に抜き去り、ブライスへスルーパス。これも決定機だった。
「タケ(久保)はスーパーゲームをやってのけた。日本人はセンセーショナルで、ボールを持つと速く、選択においてインテリジェンスに溢れていた。イマノル(・アルグアシル監督)のチームの勝利に決定的な存在になった」
スペイン大手スポーツ紙『マルカ』の記述には、敬意すら滲む。
後半立ち上がりも、久保は右サイドから左足のパスを、逆サイドのベッカーに通す。チームとしてデザインされたキックオフからのサインプレーだった。ただ、ベッカーはこれも決められない。
60分過ぎ、ラ・レアルのアルグアシル監督は一気に4枚替えを選択した。消耗も考えての交代だったが、最後まで相手の目を覚まさせない、という狙いで、状況を大きく変えないことも重要だった。そこで、相手の脇腹に刃を突きつける久保という存在を最後まで残している。
67分、久保はバルデとの1対1を制し、バックラインの前を横切るパス。これを受けたブライスがゴールに迫る。この決定機も決まらなかったが、こうした攻め手があることで、バルサに猛攻のスイッチを押させなかった。
この日、最強を誇ってきたバルサは混乱が目立っている。GKペーニャは、久保が近寄るだけでキックを乱し、自爆しかけていた。イニゴはいつものことだが、うまくいかないことに苛立って、久保の足を思い切り踏んづけ、イエローカードを食らっている。バルデはマーキングの責任から逃げるようなところがあり、敗軍の兵の表情だった。
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