荻原拓也の本音は「森保監督に申し訳ない」 左SBが本職じゃない選手を起用せざるを得ない状況に「情けない」 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke

【左SBのスペシャリストとしての矜持】

 左利きの左サイドバック(SB)である。

「日本代表には絶対に入りたい。それは2年前くらいから意識しています。今の日本代表を見ても、左SBが専門職の人は長友佑都さんくらい。その状況は、左SBを本職としている選手としては情けないっていうか。何なら左SBが本職じゃない選手を起用せざるを得ない森保(一)監督に、申し訳ないなって思っています」

 来季はプレーオフを勝ち抜けば、UEFAチャンピオンズリーグの本戦に出場する可能性もある。荻原はクロアチアからアピールしていく。その言葉はたくましく、きっと、そのプレーは力強い。

<了>


【profile】
荻原拓也(おぎわら・たくや)
1999年11月23日生まれ、埼玉県川越市出身。浦和レッズのジュニアユースから育成組織でプレーし、2018年にトップチームに入団。2020年8月〜はアルビレックス新潟、2021年〜2022年は京都サンガF.C.に期限付き移籍で経験を積み、2023年に浦和復帰後も左サイドバックのスペシャリストとして活躍。2024年1月から期限付き移籍でクロアチアのディナモ・ザグレブでプレーしている。日本代表歴はU-18、U-19、U-20を経験。ポジション=DF。身長175cm、体重73kg。

プロフィール

  • 原田大輔

    原田大輔 (はらだ・だいすけ)

    スポーツライター。1977年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌『ワールドサッカーグラフィック』の編集長を務めたのち独立。Jリーグを中心に取材し、各クラブのオフィシャルメディアにも寄稿している。主な著書に『愛されて、勝つ 川崎フロンターレ「365日まちクラブ」の作り方』(小学館クリエイティブ)など。

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