旗手怜央×林陵平対談「ひとりで何かができる選手になりたい」林陵平がオススメするお手本の選手とは (3ページ目)

  • text by Harada Daisuke

【自分の力で完結できるような選手になりたい】

 4-3-3で、中盤の3人の構成は、アンカーがスコットランド代表のカラム・マグレガー、右がデンマーク代表からは外れましたがマット・オライリー。すばらしい選手たちと中盤を組んでいるのは、個人的にはすごくいいなと。そのふたりとの関係性はどうですか?

旗手 セルティックに加入した当初は、海外の選手たちのいい意味で「自己中」というか、俺がやってやるという姿勢に戸惑いましたけど、プレーしていくうちにすごくいい選手だなと感じるようになりました。

 特にキャプテンで、アンカーのマグレガー選手。走れて、守備でもハードワークできる。それなのに攻撃でもスッとボールを運んでいき、自らシュートも打てる。オライリー選手は、身長もあって、パスも出せて、シュートも決められるので、やっていくうちに、どんどん噛み合ってきていることを実感しています。

 オライリーは左利きで、長身で、足元の技術もある。スルーパスも出せるし、自分で運べるし、すごくいい選手ですよね。

旗手 いい選手です。意外と、(セルティックの試合を)見てくれてるんですね(笑)。

 いやいや、どれだけ(多くの試合を)見ていると思ってるんですか(笑)! 今後、旗手選手が目指してる選手像とは? インサイドハーフでプレーしていますけど、ゴール数を増やしたいのか、アシスト数を増やしたいのか。それとも攻守に戦える選手になりたいのか。そこはどうお考えですか?

旗手 僕もプレミアリーグの試合やラ・リーガの試合も見ているのですが、注目して見ているのは、マンチェスター・シティのケヴィン・デ・ブライネやバルセロナのイルカイ・ギュンドアン。個の力で中盤を成り立たせるじゃないですけど、ゴールやアシストといった結果を残せる選手でありつつ、キュンドアンのようにチームの潤滑油になれて、守備もできる姿に魅力を感じます。(ヨーロッパには)ひとりで何かができる選手が多く、僕も自分の力で完結できるような選手になっていきたいなって思っています。

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