伊東純也がアシスト1位に並びかける大活躍 中村敬斗はスランプを乗り越え「やっとひと皮むけた気が...」 (3ページ目)
【フランス1年目の課題は「もっと数字を」】
中村が調子を取り戻し始めた頃、チームは4月に3連敗を喫し、中村を高く評価していたウィリアム・スティル監督はリーグ戦3試合を残して電撃退団した。
「みんな衝撃だったんじゃないですかね。えーって感じ。でも、サッカーの世界ではよくあること」(中村)
サッカーにおいて、結果を出すことの必要性、現実の厳しさを感じた。それは、自身に対しても感じたようだ。
「やっぱり、もっと数字を。ゴールとアシストですね」
フランスリーグ1年目に感じた課題を問われ、そう答えた。伊東のような絶対的な存在になるために──。
シーズンを通して多少の波はあったにせよ、日本人のふたりが中盤の両サイドでコンスタントに活躍したことは、スタッド・ランスの大きな力になった。来シーズンもまた、彼らの躍動する姿を目にしたい。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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