復活の鎌田大地に「ラツィオ退団」の噂 新監督は残留熱望も「何が起こってもおかしくない」 (3ページ目)
【今季終了後に激変するラツィオ】
「鎌田はすべてを兼ね備えた選手だ。スピード、そして特にプレーの質はすばらしく高い。フランクフルトではトレクァルティスタ(トップ下)としても中盤としてもプレーしている。これまでのラツィオのプレースタイルより、私の目指すサッカーにより適しているだろう。彼は私が好むような高い資質を多く持っている」
トゥドールのラツィオでのデビュー戦であったユベントスとの試合での、『ガゼッタ・デル・スポルト』紙の鎌田の評価は7。次のローマ・ダービーでは輝くところはなく、オフサイドでゴールが取り消されたりもしたが、サレルニターナ戦ではまたいいところを見せ、90分フル出場、6.5という高評価を得ている。
ラツィオでの鎌田の評価が最終的に固まるのはこれからの1カ月にかかっているだろう。その間にはコッパ・イタリアのセカンドレグの対ユベントス戦もある。ファーストレグはアウェーで0-2と敗れている。鎌田は20分プレーしただけで、ボールにもほとんど触らなかった。4月23日にオリンピコで行なわれる次の試合では、鎌田はスタメンとしてスタートするはずだ。
とにかくトゥドールは鎌田を気に入っている。それを疑う余地はない。昨年のリーグ準優勝からの大幅な成績ダウン(現在は7位)を受け、来シーズン、トゥドールはすべてのポジションを改革しなければならないが、その時、鎌田が自分のもとにいてくれたら嬉しいと心から思っている。
今後、ラツィオには少なくとも新しいストライカーと、数人のサイドバック、センターバックひとり、ミッドフィルダーひとり、そしてサイドハーフふたりがやってくるはずである。つまり、今のラツィオは新たに生まれ変わるための"待ち"の状態といったところだ。シーズン末には多くの別れがあるということでもある。
サレルニターナ戦のあと、ラツィオのスポーツディレクターのアンジェロ・ファビアーニは、鎌田や他の選手の去就についてこう述べた。
「鎌田との契約は1年だが、我々だけで決められるのだったら、もう少し長い契約をしていた。しかし彼は1年試してみて、その後、更新するかどうかを決めたいと希望した。我々も彼を獲得するためにその条件を認めた。つまり今後、彼の去就についてのニュースが流れたら、それはすべて鎌田自身の決定ということだ。彼が今後どうしたいか、それはシーズン末にわかるだろう。すべての選手は有能だが、アンタッチャブルな選手はいない」
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