「久保建英が調子を落としているのは誰が見ても明らか」とスペイン人記者 フィジカル面だけでなくメンタル面でも「大きな痛手を負っている」 (3ページ目)

  • イケル・カスターニョ・カベージョ●取材・文 text by Iker Castaño Cabello

【ラ・レアルの目標は欧州カップ戦出場】

 2大会から敗退し、ラ・リーガに専念しているラ・レアルが次に掲げる目標は、イマノル・アルグアシル監督が言うように「再び欧州カップ戦に参加する」ことにほかならない。

 とは言え、永遠のライバルであるアスレティック・ビルバオの快進撃により、CLへの再挑戦は手の届かないところにあると思われる。そのため主な目標はヨーロッパリーグの出場権を獲得すること。もしそれができないなら、カンファレンスリーグに出場することだ。

 欧州カップ戦に出られるかどうか――。クラブの予算に大きな影響を与える出場権の有無は、来シーズンのメンバーの顔ぶれに大きく影響を及ぼすことにもなる。

 今月下旬のインターナショナルブレイクはチームのエネルギーを回復させる重要な役割を持つはずだが、12人が代表チームに招集されているレアル・ソシエダにとってはそうはならないかもしれない。

 それでも低迷が続いていたチームにとって、グラナダ戦とカディス戦の勝利は、大きな自信を持って残りのシーズンに臨むためのターニングポイントになるだろう。

 また久保にとってカディス戦はラ・レアル加入後、公式戦(2022年8月)で初めて得点を決め、サポーターの信頼を得た特別な相手。その試合に勝利を手にすることができたのは、自身の目標に向かって戦い続けるのに役立つはずだ。

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