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エムバペ、ハーランド、ヴィニシウスの次は誰? 世界の注目を集める次世代のスター候補10人 久保建英、三笘薫の名も (2ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi

【市場価値の高い4人のアタッカー】

 ベリンガムと同じイングランド代表の中軸を担うアーセナルのブカヨ・サカ(22歳)も、移籍マーケットが高く評価するスター候補生だ。その市場価値は、エムバペ、ハーランド、ヴィニシウス、ベリンガムに次ぐ1億2000万ユーロ(約191億円)と、移籍市場屈指の人気銘柄だ(『Transfermarkt』による推定市場価格。以下同)。

 とりわけ昨シーズンはキャリア初のシーズン二桁ゴールを記録し、アシストも量産してアーセナルの躍進の中心を担い、今シーズンもその勢いは続いてすでにリーグ戦4ゴール。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、今後もCLの舞台を経験してさらなる飛躍を遂げることは確実と思われる。

 国際舞台での実績十分なバイエルンのジャマル・ムシアラ(20歳)も、市場価値1億1000万ユーロ(約175億円)の逸材だ。すでにビッグクラブのバイエルンの主軸に定着して3シーズンを迎えるが、二桁得点二桁アシストを記録した昨シーズンはそのポテンシャルが一気に開花した印象を受ける。

 これまでCLで1度、ブンデスリーガでは4度の優勝を経験するなど、勝者のメンタリティーも備わっており、バイエルンを出てさらにステップアップ移籍をしそうな注目のドイツ人アタッカーと言える。

 上田綺世がプレーするフェイエノールトでゴール量産中のメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(22歳)は、まだ世界的には知られていないものの、近い将来一気に名を広める可能性の高いストライカーだ。

 昨年の秋に600万ユーロだった市場価格も、シーズン15得点をマークしたことで急上昇。さらに今シーズンはエールディビジ10試合で13ゴールを量産中で、現在は4000万ユーロ(約64億円)にまでジャンプアップした。

 メキシコ人には珍しい182cmの大型ストライカーは、得意のヘディングをはじめとする多彩なフィニッシュワークが魅力。昨シーズンのヨーロッパリーグでレッドカードを受けたことで今シーズンのCLでは2試合の出場停止だったが、明けてからはいきなり第3節(ラツィオ戦)で2得点を決めるなど、一気にその名を広めるはずだ。

 ピッチ外の話題も豊富なナポリの怪人アタッカー、ヴィクター・オシムヘン(24歳)も今後のステップアップが注目されるナイジェリア代表FWだ。

 リール時代からその市場価値は上昇を始め、セリエA優勝と得点王に輝いた昨シーズンを経て、現在はサカと並ぶ1億2000万ユーロ(約191億円)に。どんな体勢からでもゴールを奪える脅威の身体能力と決定力は、今後もヨーロッパのクラブシーンでトップ集団を走ることになるだろう。

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