旗手怜央が明かす移籍問題の真実「ステップアップに懸けていた」 この夏は「期待と失望の繰り返しだった」

  • text by Harada Daisuke

【トップ下での位置でのプレー】

 セルティックで迎える3年目の2023-24シーズン、自分に課すのは、昨季以上に目に見える数字=結果と、周囲と違いを見せるパフォーマンス=成果になる。

 今季は、そこに挑戦する環境と舞台も与えてもらっている。

 ブレンダン・ロジャーズ監督からは、流動的に動いてサイドにポジションを移すのではなく、常に真ん中、トップ下の位置でプレーすることを要求されている。また、ゴール前で勝負するプレーも求められている。ゴール前にフォーカスを当ててプレーする。自分にとって、ボランチを務める機会が多かった昨季とは、大きな違いだ。

 自分のなかでも、トップ下は攻撃の中心と捉えている。それだけに自分のプレーの善し悪しで、今季のセルティックの結果が、大きく変わっていくという責任をより一層、認識している。

 リバプールやレスターなど、プレミアリーグのクラブを指揮した経験もある監督から、そうした期待を寄せられていることはうれしく感じている。誰が監督になっても、起用される、評価される選手は、自分が目指している1つの指標でもある。

 ケガから復帰した9月16日のダンディーFC戦(第5節)の前にも、ロジャーズ監督からの信頼を感じる機会があった。

 ダンディーFC戦を終えたミッドウィークの9月20日に、今季のUEFAチャンピオンズリーグ初戦となるフェイエノールトとの試合を控えていた。フェイエノールト戦でのプレーを視野に入れてトレーニングをしていた僕は、その前にも実戦経験を積んでおきたいと考えていた。

 トレーナーにもその旨を話していたところ、ロジャーズ監督に再び呼ばれ、こう相談された。

「フェイエノールト戦では先発で起用することを想定している。そのためにはダンディー戦に出てほしいのだが、先発で出るか、途中から出るか。コンディションを上げるうえでは、どちらが望ましいんだ?」

 最終的な判断(後半15分から途中出場)は監督が下したとはいえ、自分のコンディションを考え、相談してくれた行為や行動に、アンジェ・ポステコグルー前監督とはまた異なるアプローチの仕方と、信頼を感じた。

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