検索

久保建英がゴールを決めればソシエダは勝つ 途中出場で空気を変え、今季7得点目でCLを引き寄せる (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 シーズンを通じて、チーム内ではスビメンディと並んでプレーに波がない。ラ・リーガでは29試合出場で7得点3アシスト。リーグ戦だけで2000分間出場を超え、ベスト16まで勝ち進んだヨーロッパリーグなどカップ戦を含めると約2500分間もピッチに立っている。シュート数、ドリブル数もチーム1位のデータで、危険な選手である証左だ。

 次節も週2試合の日程が続く。5月2日、ラ・レアルは欧州王者レアル・マドリードと本拠地アノエタで対戦する。戦力では劣るものの、勝ち筋がないわけではない。

 何より、久保はかつての"古巣"が相手だけに虎視眈々だろう。強豪レアル・マドリード戦のゴールは千金に値する。一気にスターダムを駆け上がる可能性もある――。今の久保はそれだけの爆発力を持っている。彼のゴール=勝利だ。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

フォトギャラリーを見る

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る