U-20日本代表は開催地変更に対応できるか 5月20日、アルゼンチンで開幕のU-20W杯は異例ずくめ (2ページ目)
【日本が試合を行なう都市は?】
そのイスラエルは、日本と同じグループCに入ったわけだが、それは彼らと対戦することを拒否したイラクとチュニジアとは別のグループであり、しかも突破するのが最も難しいグループのひとつだ。勝ち上がるのはかなり難しいし、たとえ勝ち上がっても、ラウンド16ではこの2カ国の入ったグループEの突破国とは、どう転んでも対戦しないことになっている。
また、開催国アルゼンチンが入ったグループAは"一強状態"と言ってもいいだろう。ウズベキスタン、グアテマラ、ニュージーランド。アルゼンチンは今回、予選落ちしていたにもかかわらず、開催国枠でインドネシアに替わって出場できることになった。それを考えると、強豪と当たっていたら早々に敗退する可能性もある。大会を盛り上げるためにも、アルゼンチンは長く残らなければならないのだ。
つまり、偶然以上の何かがそこに働いたと思われてもおかしくない。そんな抽選だった。
同時に、日本のグループステージのスケジュールは以下のように決まった。
5月21日 セネガル戦(ラ・プラタ)
5月24日 コロンビア戦(ラ・プラタ)
5月27日 イスラエル戦(メンドーサ)
日本がプレーするのは、最初の2試合が首都ブエノスアイレス郊外の町ラ・プラタ。イスラエル戦がアンデス山脈を望む町、メンドーサとなった。
今回の大会は、ブエノスアイレスやアルゼンチン第三の都市、ロサリオなどでは行なわれない。なぜならアルゼンチンはいまだリーグ戦の真っ最中で、「ボンボネーラ」や「エル・モニュメンタル」といったサッカーファンにおなじみのスタジアムは、クラブチームが使っているからだ。今回は、W杯の開催国で、同時にリーグも進行している初めてのケースとなる。ちなみに大会ロゴやマスコット、テーマソングも存在しない(インドネシアではすでに全部、準備できていたのだが......)。
また、試合が行なわれるスタジアムは、大会中、本来の名称ではなく、町の名前で呼ばれることになる。たとえばラ・プラタのスタジアムの正式名称は「ウニコ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」だが、単に「ラ・プラタ・スタジアム」となる。
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