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久保建英はなぜローマ戦の先発を外れたのか EL敗退のレアル・ソシエダを襲ったふたつの誤算 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 決定力不足に陥ったチームで、久保は与えられた時間でゴールする仕事が求められる。

 それは決して簡単なことではないが、悲観することもない。チームコンセプトが「敵陣にいたらすべて攻撃」というチームにあって、守備も攻撃になっており、ピッチに立つ限り、久保が活躍する要素がふんだんに散りばめられている。これほど能動的な仕組みを整えたチームは少なく、まだまだ成長も見込める。長いシーズン、先発を外れることなど珍しくない。

 3月19日、本拠地でのエルチェ戦後、久保は日本代表に合流することになる。

 

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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